おじいちゃんの代から私に至るまで、うちの家系は皆酒豪です。男女を問わず酒に弱い人間が一人もいません。
こんな一族ですから、ワインセラーなんてものがあったら家族は皆そこから出てこなくなるでしょう。
でもある程度お酒をストックできるスペースは欲しい。そう考えた私は、台所に酒棚を用意しようと家族に提案しました。
当然、反対する人はいませんでした。それどころか、どうしてそんな良いことに今まで気づかなかったのだろうかとみんなで反省しました。
酒棚といってもご大層なものではありません。ホームセンターで厚めの木の板を何枚か買って、それを壁に固定して棚を作るだけです。
収納というほど大げさではありませんが、それまでものを置くスペースなどなかった場所が新たに何かを置けるようになると、本当に便利です。
後日、そこには誰が見ても古いものだとわかる程、色が濃くついた果実酒が何本も並んでいました。
このような酒、この家の誰が持っていたのだろう?こんなに色づくほど長期間、どうやってバレずに保管していたのか?
新たな収納と共に、新たな謎が産まれました。
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